埼玉新聞

 

埼玉で11万回の雷が発生…今夏、全国トップ 昨年の4倍 東京も6万回 東日本の猛暑が要因 交通機関への影響、停電などの被害 埼玉、栃木、茨城が被害の回答率上位

  • 蓮田、岩槻方面に落ちた雷=19日、午後5時24分ころ、さいたま市北区の埼玉新聞社から

    蓮田、岩槻方面に落ちた雷=19日、午後5時24分ころ、さいたま市北区の埼玉新聞社から

  • 2024年7月~9月の全国都道府県の雷発生回数(ウェザーニューズ調べ)

    2024年7月~9月の全国都道府県の雷発生回数(ウェザーニューズ調べ)

  • 鴻巣市から加須・古河方面で発生した雷(7月26日午後8時37分)

    鴻巣市から加須・古河方面で発生した雷(7月26日午後8時37分)

  • 蓮田、岩槻方面に落ちた雷=19日、午後5時24分ころ、さいたま市北区の埼玉新聞社から
  • 2024年7月~9月の全国都道府県の雷発生回数(ウェザーニューズ調べ)
  • 鴻巣市から加須・古河方面で発生した雷(7月26日午後8時37分)

 ウェザーニューズ社は23日、今夏の雷の発生回数やゲリラ雷雨被害のアンケート結果をまとめ、公表した。

 それによると、今年7月1日から9月30日までの3カ月間に、全国で約117万回の雷が発生。都道府県別では、埼玉県が約11万回とトップで、昨年同期の4・1倍。東京都が約6万回で同3・9倍。全国平均では昨年同期の0・9倍とやや減少した中で、埼玉と東京の増加が突出している
 
 同社は、「局地的大雨」を指す言葉として、「ゲリラ豪雨」と同義の「ゲリラ雷雨」という言葉を使用。
 
 今夏(7月1日から9月30日)、ゲリラ雷雨が全国で約7万9千回(例年比約1・2倍)発生し、交通機関への影響、落雷による停電などの被害が出ているとしている。

 同社のアプリを通し全国1万6100人から回答を得たアンケート結果によると、2人に1人がゲリラ雷雨による何らかの被害を今夏に経験。

 被害の回答が最も多かったのは埼玉県(69・1%)、次いで栃木県(67・5%)、茨城県(62・2)と関東が上位に並んだ。
 
 東日本では、1946年の統計開始以降、1位タイの暑さとなったことが一因。日中の地上気温の上昇に加えて、高気圧縁辺の暖かく湿った空気の影響を受けてゲリラ雷雨の発生回数が増えたとしている。
 
 8月、9月は前線の通過や台風または熱帯低気圧の接近によって暖かく湿った空気の影響を受けやすく、ゲリラ雷雨が発生。市街地でも激しい雷雨となり、道路冠水や落雷などの被害が出たという。
 
=埼玉新聞WEB版=

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