埼玉新聞

 

新型コロナでの出入国制限が影響か 埼玉の推計人口、6カ月連続で減少は初 11月は734万2262人

  • 11月の県推計人口は734万人

 県は11月1日現在の推計人口について、総数が734万2262人(男364万5569人、女369万6693人)で、前月と比べ754人(0・01%)減となり、6カ月連続で減少したと発表した。6カ月連続で減少するのは1973年の推計開始以来初めて。推計人口は外国人を含んでおり、県統計課は「新型コロナによる外国からの出入国制限が、(埼玉に)影響しているのかもしれない」と、要因の一つを挙げた。

 人口増減の内訳は自然増減が1846人(出生4147人、死亡5993人)の減少、社会増減が1092人(転入1万4121人、転出1万3029人)の増加で、自然減が社会増を上回った。

 県内人口は死亡数が出生数を上回る自然減を、転入数が転出数を上回る社会増が超える形で増加を続けてきた。一方、県計画調整課は、2022年度からの県5か年計画で、20年の人口約735万人から、25年には約6万人減少して729万人になると推計している。同課は「25年までに自然減が社会増を下回り、県の人口も減少に転じるのでは」とし、県内人口が減少傾向に転じつつあるとの考えを示した。

 10月中に人口が増加した上位3自治体は(1)さいたま市570人(2)上尾市149人(3)草加市142人。人口が減少した上位3自治体は(1)川口市357人(2)和光市165人(3)朝霞市95人。減少率が最も高かったのは長瀞町で0・27%。

 10月中の県内市町村間移動人数は9549人で、川口市からさいたま市への移動(315人)が最も多かった。

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