世界的に深刻化するプラスチック汚染問題の解決を目指す条約について議論する政府間交渉委員会のルイス・バジャス議長が23日、東京都内で講演し、韓国で11~12月に開かれる最終会合に向けて「汚染を終わらせる効果的な条約案を議長として取りまとめたい」と語った。
条約策定は2022年、国連環境総会(UNEA)で合意。これまで4回会合が開かれた。議長は合意に向け「時間的な制約が大きな課題」と指摘。交渉のベースとなる議長名の文書を来週にも各国に送ると明らかにした。
交渉を巡っては、厳しい規制を求める欧州連合(EU)や、それに強く反発する産油国など各国の姿勢の違いが鮮明となった。