災害関連死を含め６８人が亡くなった新潟県中越地震の発生から２０年となった２３日、被災地の各所で追悼行事が行われた。土砂災害で集落が孤立し、全住民が一時避難した長岡市の旧山古志村地区では発生時刻の午後５時５６分、県内外から集まった約３００人が黙とうをささげた。

　旧山古志村では５人が亡くなった。会場の体育館には当時の村民数にちなむ約２２００個のキャンドル型の明かりが「１０・２３」などの形に並べられた。全村避難を経験した理容師星野サツ子さん（７５）は今も地区に住む。取材に「２０年はあっという間だった。山古志を思ってくれる人がたくさん集まってうれしい」と話した。