埼玉新聞

 

難色が…自民埼玉県連、参院選「2人目」公募擁立を撤回 党本部から「できない」 公明も難色を示していた

  • 臨時役員会後、取材に応じる柴山昌彦県連会長(左)と小谷野五雄県連幹事長=8日、さいたま市浦和区

 自民党埼玉県連(柴山昌彦会長)は8日夜、さいたま市内で臨時の役員会を開き、来夏の参院選埼玉選挙区(改選数4)に向けて募集を始めた公認候補予定者の公募を取りやめることを決めた。公募は6日から始めたばかりだった。党本部が「2人擁立はできない」と難色を示したことで、方針を撤回することになった。

 臨時役員会には県選出国会議員、県議らが出席。役員会後、記者団の取材に応じた。県連の柴山会長は「定数が増えた(3から4)次期参院選に県議側から2人擁立への強い意見があった」と振り返りつつ、7日に党選対委員長の遠藤利明衆院議員から党本部の意向を伝えられ、「公認権を持つ党本部の分析や友党(公明党)との関係から2人擁立はできないと判断を下した」と述べた。その上で「(自公現職の)議席確保に加え、選挙戦で党勢拡大を進めたい」と意気込みを語った。

 自民県連は今月5日、既に党本部が1次公認候補として発表している党参院議員会長で5選を目指す関口昌一氏(68)に加え、2人目の候補擁立を確認。候補予定者の公募を6~20日まで受け付けていた。自民から2人擁立については、公明党も難色を示していた。

 自民県連の小谷野五雄幹事長(県議)は「組織として選対委員長の判断に従うのは当たり前のこと。関口氏と公明(現職の)西田(実仁)氏の当選に向けて頑張っていきたい」と述べた。

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