埼玉新聞

 

イラン、再報復を慎重判断 イスラエルへ「正当対応」

  •  26日、イランの首都テヘランで撮影された閃光(せんこう)(右上)(イラン学生通信のXから・共同)

     26日、イランの首都テヘランで撮影された閃光(せんこう)(右上)(イラン学生通信のXから・共同)

  •  26日、イランの首都テヘランで撮影された閃光(せんこう)(右上)(イラン学生通信のXから・共同)

 【テヘラン共同】イスラエル軍に反撃を受けたイラン軍は26日、「適切な時期に正当に対応する権利を持つ」との声明を発表し、再報復するかどうかを慎重に判断する構えを示した。バイデン米大統領はイスラエルとイランの応酬が「これで終わることを望む」と記者団に述べ、イランに自制を求めた。

 イラン軍は再報復の可能性を示唆した一方、イスラエル軍が侵攻を続けるパレスチナ自治区ガザとレバノンでの恒久的な停戦を重視する姿勢を声明で強調。停戦交渉を進めるようイスラエルに圧力をかけた。

 声明によると、イスラエル軍機がイラン国境から100キロ離れたイラク領空からイランの西部イラム州や南西部フゼスタン州、北部テヘラン州にミサイルを発射し、イラン側の複数のレーダーシステムに被害が出た。国営通信によると、死亡したイラン兵は4人になった。

 イスラエルのネタニヤフ首相は声明で「国益に基づき標的を選んだ」と説明。石油施設などを攻撃しないよう求める米国の意向ではなく、独自の判断だとした。

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