衆院選の最終日、埼玉11区・15区 喉からし支持訴え 力込めげき飛ばす 未明にも大勢判明
衆院選の最終日となった26日、埼玉県内各選挙区の候補者らは駅前や街角で最後の訴えを行った。今月1日に新首相が就任して8日後に解散。わずか26日後に投開票を迎える戦後最短の選挙戦。自民党派閥裏金事件で揺らいだ「政治への信頼」を巡り、有権者による審判が下される。県選管によると、開票は最も早い自治体で午後8時から開始され、開票終了はそれぞれ最も遅い所で小選挙区が28日午前2時、比例代表が午前3時、最高裁判所裁判官国民審査が午前4時半を見込んでいる。
■喉からし支持訴え/11区
8選を目指す自民前職の小泉龍司氏(72)を、立民島田誠氏(66)と共産柿沼遥輝氏(41)の新人2人が追う11区。
小泉氏は午前9時半ごろ、秩父鉄道秩父駅前から打ち上げ式をスタート。無所属時代から支え続ける後援会員らが見守る中、「閣僚を経験して大きくなった発言力で、地方と国の経済を動かしていく」と声を絞った。
島田氏は午前10時から夕方ごろまで、深谷市内の商業施設前交差点に立ち続けた。「皆さん幸せになってください。そのために私は頑張ります」と訴え、支援者や通行人と固い握手を交わし、「必ず期待に応えます」と力を込めた。
柿沼氏は票田の深谷、本庄市を中心に遊説し、最後の訴え。「裏金問題は共産が一貫して追及してきた。党非公認候補に対して2千万円を支出していた問題も全く反省がない」と自民を批判し、政権交代の必要性を力説した。
■力込めげき飛ばす/15区
前職と元職、新人の計5人が立候補した15区では各候補が選挙カーなどで選挙区を回り、最後の訴えに力を込めた。
自民前職の田中良生氏(60)は午前から選挙カーで各地を街宣。午後7時20分には地元のJR蕨駅西口で「地域の皆さんの声を形に、選挙区で保守の議席を守り抜く」と声を上げ、活動を締めくくった。
立民元職の高木錬太郎氏(52)は早朝から武蔵浦和駅頭であいさつ。「今こそ変えよう、国民のための政治を。皆さんの一押しで勝たせてください」と拳を固め声を張った。
維新前職の沢田良氏(45)は自転車で選挙区を回り、戸田市役所駐車場で行われた商工祭などを訪問。午後6時過ぎからは戸田駅前で訴えた。
共産新人の守谷千津子氏(73)は朝の南浦和での駅頭活動から始まり、午後には武蔵浦和などで比例候補と共に演説。諸派新人の河合悠祐氏(43)は午前11時から戸田駅西口に立ち、同市内商業施設などでも支持を呼びかけた。