自民党の菅義偉元首相(神奈川2区)と岸田文雄前首相(広島1区)はそれぞれの選挙区で勝利した。選挙期間中は候補応援のため各地を駆け回り、自身の地元で活動したのは数日のみ。不在の間は、地方議員や後援会組織が支持固めを進めた。派閥裏金事件で自民への逆風が収まらない中でも、首相経験者の2人が地力を見せた。
菅氏は立憲民主党新人らとの争いを制し、10選を果たした。地元不在の間は、菅氏の元秘書を中心にした横浜市議らが街頭活動や電話かけを徹底し、支持を呼びかけた。
岸田氏も立民新人らを破り、11回目の当選を決めた。