自民党派閥の裏金問題を厳しく追及した共産党の田村智子委員長は、東京都渋谷区の党本部で幹部らと開票結果の推移を見守った。党機関紙「しんぶん赤旗」が選挙期間中、自民が非公認とした「裏金候補」側に2千万円を支出した問題を報じたことが世論に影響したとし、「自民党を追い詰めた」と胸を張った。
田村氏は当選確実となった候補者名の書かれた紙に花を付けながら笑顔を見せた。報道各社の取材を受け、有権者の反応が大きく変わったと振り返り「国民の怒りが沸騰した。激動の情勢をつくることができた」と述べた。
今後の党の活動を問われると「公約実現に全力を尽くす」と気を引き締めた。