共産党は、公示前の10議席からの勢力拡大を狙う。立憲民主党など他の野党との共闘路線を転換し、小選挙区に213人を擁立して比例票を掘り起こす戦略を取った。小選挙区唯一の沖縄1区で勝利し、議席を守った。
田村智子委員長は記者会見で、自民党派閥裏金事件を受け「国民から激しい怒りと厳しい審判が下された」と選挙戦を総括した。非公認候補が代表を務める自民党支部に党本部から2千万円の活動費が支給された問題は、機関紙の「しんぶん赤旗」が暴いたと胸を張った。
沖縄1区での勝利は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を否定する民意だと評価した。