草加署は15日、公務執行妨害の疑いで八潮市伊草、会社員の男（44）を現行犯逮捕した。

　逮捕容疑は、15日午前6時47分ごろから午前7時46分ごろにかけて、八潮市浮塚のマンションの屋上で警察官2人に文化包丁を突き付けた疑い。

　同署によると、同日午前6時20分ごろ、男が「事件です。来れば分かる」と110番し、駆け付けた警察官に包丁を突き付けた。警察官2人は、拳銃を男に向けて「刃物を捨てなさい」などと説得。包丁を下に向けたが手放さなかったことから、約20人の警察官で盾と刺股（さすまた）を用いて取り押さえた。けが人はいないという。

　男は「警察官に包丁を突き付けた覚えはない」と容疑を否認しているという。同署で動機などを調べている。

　同署の大久保忠弘副署長は「現時点では拳銃使用は適正だった」とコメントした。