地方創生に貢献した地域密着型メディアを表彰する「日本地域コンテンツ大賞」の授賞式が28日、東京都内であり、石川県能登地方の食や文化の魅力を発信する季刊情報誌「能登」の春号が大賞に選ばれた。同誌は元日の能登半島地震の被害を受け、完成目前だった冬号刊行を中止。地震を特集した春号で再開した。
発行人の経塚幸夫さん(70)は授賞式で「苦しい思いの中で作り上げた。非常に多くの方から励ましの言葉をもらった。本当に出してよかった」と語った。
「能登」は2010年創刊。企画、取材、執筆、販売などほぼ全ての作業を経塚さん1人で担う。地震で石川県輪島市の自宅兼編集室が被害に遭った。