【パリ共同】パリ日本文化会館で28日、兵庫県西宮市と神戸市にまたがる日本有数の酒どころ「灘五郷」をPRするイベントが行われた。日本酒造りの作業工程で歌われてきた「酒造り唄」の実演も披露され、会場から拍手が上がった。灘五郷酒造組合によると、海外では初披露という。
酒造り唄は、酒造りをする人たちが冬の寒さを忘れ、気分を高めるために歌われてきた。現在は作業中に歌うことはなくなったが、灘五郷では伝統を残すため保存会を作って歌い続けている。
酒造り用の木製道具製作の実演披露や灘五郷についての講演、日本酒の試飲会もあり、会場は多くの人で盛況となった。