<高校野球>浦和実が初の4強 つくば秀英に2―0で完封勝利 初の甲子園へ大きく前進 秋季関東大会
(28日・サーティーフォー保土ケ谷)
第3日は準々決勝2試合を行い、浦和実(埼玉1位)がつくば秀英(茨城1位)に2―0で完封勝利して初の4強に進出するとともに、春夏通じて初の甲子園となる選抜大会出場へ大きく前進した。
浦和実は先発石戸が変化球中心に組み立て、被安打4、無失点の好投。一回に野本が右翼線を破る適時二塁打を放ち1点を先制し、六回にも野本の適時内野安打で1点を追加した。
第4日は29日、サーティーフォー保土ケ谷などで準々決勝の残り2試合を行う。ベスト4に入った浦和実は第5日の11月2日、準決勝で横浜(神奈川1位)と対戦する(10時・未定)。
▽準々決勝
浦和実 2―0 つくば秀英
戦評…エースを軸に無失策の堅守で、浦和実がつくば秀英に完封勝ちした。
浦和実は一回2死一、三塁で野本が右翼線を破る適時二塁打を放ち先制。六回にも野本が2死三塁から内野安打を放ち1点を追加した。先発石戸は被安打4で無失点の好投。唯一三塁に走者を置いた三回は、1死から冷静に後続を遊ゴロと右飛に打ち取り、最大のピンチを乗り切った。
■2戦連続で決勝打 野本
5番野本が再びチームを勝利に導いた。1回戦の3打点に続き、この日は2安打2打点の活躍。「先制点を取ったら相手は焦る。相手より先に取ることをすごく意識している。チームのために1点、2点取れたのは良かった」とうなずいた。
身長173センチ。どっしりとした筋力のある体からコンパクトな振りで長打を生み出せるのが強みだ。好投手を擁する横浜戦に向け「甲子園ばかり考えていたら足元をすくわれる。集中してやっていきたい」と目の前の相手を倒しにいく。
■2点目の足がかりに 佐々木
2番佐々木が1―0の六回に先頭打者として左前安打を放ち出塁。貴重な2点目につなげ、試合を優位に動かした。「クリーンアップに良いバッターが続いている。自分が出てしぶとくつなげたのが良かった」と満足そうに振り返った。
打撃に加え、50メートル走6秒4の俊足を生かした走塁や、左翼手として投手陣が打ち取った打球を確実に捕球する守備範囲の広さも売り。「もっと球際を強くして、ファインプレーから攻撃につなげたい」と次戦も攻守でキーマンとなるつもりだ。