川越の屋上遊園地が閉園 百貨店が耐震工事…全国でも2カ所しかないシンボルの観覧車、51年の歴史に幕
2019/04/24/00:00
バンダイナムコアミューズメント(東京都)は23日、丸広百貨店川越店(川越市)の屋上で運営する遊園地「丸広百貨店わんぱくランド」を9月1日の営業終了後に閉園すると発表した。同社によると、「わんぱくランド」は全国でも2カ所しかない小型観覧車が稼動する屋上遊園地の一つとして知られるが、同店の建物の耐震工事に伴い、営業を終了することを決めた。1968年10月に開業し、川越市民らに親しまれた屋上遊園地が、51年の歴史に幕を下ろす。
「わんぱくランド」は同社の前身で、全国各地の屋上遊園地を運営していた中村製作所(当時)が開園。シンボルの観覧車は当初から設置し、現在の「わんぱくホイール」は92年から運行を始めた。直径約9メートルで4人乗りゴンドラが8台、3分半で1周する。このほか全長約98メートルのモノレールや飛行機など複数の遊具がある。
開園当初から同店の集客に寄与し、親子孫の3世代や親子の2世代の利用も多い。しかし、今秋から同店で耐震工事を行う予定があり、各種資材の搬入などでスペースの確保が必要なため、閉園を決めた。
同社は閉園まで各種催事を実施する。4月27日から5月6日までの10連休期間中は、観覧車に乗車した先着50組にわんぱくランドオリジナルのトートバッグをプレゼントする。