埼玉新聞

 

同性婚勝訴、亡き仲間思い涙も 「胸いっぱい」喜びあふれ

  •  同性婚を巡る東京第1次訴訟の控訴審判決を受け、記者会見する小野春さん(仮名・右端)ら=30日午後、東京・霞が関

     同性婚を巡る東京第1次訴訟の控訴審判決を受け、記者会見する小野春さん(仮名・右端)ら=30日午後、東京・霞が関

  •  同性婚を巡る東京第1次訴訟の控訴審判決を受け、記者会見する小野春さん(仮名・右端)ら=30日午後、東京・霞が関

 「今はまだ胸がいっぱい」「思いが届いた」。同性婚を認めない現行法の規定を違憲とした30日の東京高裁判決後、原告側は記者会見で喜びを語った。当初の原告の中には、既に亡くなった当事者も。具体的な立法措置にも言及した判決を、笑顔と涙で分かち合った。

 「『違憲』とはっきり聞けて本当に良かった」。原告席で見届けた小野春さん=仮名、50代=は柔らかな笑顔を浮かべた。約20年連れ添うパートナーと互いの連れ子を育ててきた。

 東京都千代田区の会見場には、一審判決前に病気で亡くなった東京都の佐藤郁夫さん=当時(61)=の遺影も壇上に。小野さんは「一緒に聞いてくれていたと思う」と声を詰まらせた。

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