大手百貨店3社が1日発表した10月の既存店売上高(速報)は全社が前年同月を上回った。上旬に中国の国慶節(建国記念日)に伴う大型連休があり、インバウンド(訪日客)の需要が好調だった。
前年同期比の伸び率は高島屋が2・7%増、大丸松坂屋百貨店が2・3%増、三越伊勢丹ホールディングスが2・0%増だった。気温が高い日が続いたため、10月前半はジャケットやコートなどの秋物衣料が伸びなかったが、後半に気温が下がると売れ始めた。
免税品売上高は、高島屋が35・1%増、三越伊勢丹が34・4%増、大丸松坂屋は27・8%増となった。高級ブランド品のバッグや財布、時計などが人気だった。