高3に称賛 バイト中、客に「今すぐ買う」と迫られるも直感で詐欺阻止 「典型パターンでした」と冷静対応
2021/12/23/00:00
特殊詐欺を未然に防いだとして県立狭山緑陽高校3年生の宮崎瑠偉さん(18)が、警視庁田無署から感謝状を受け取った。感謝状を手にした宮崎さんは「当たり前のことをしただけ」と話し、被害を防いだ当時の状況を振り返った。
宮崎さんは東京都東久留米市内のコンビニにアルバイトとして勤務していて、今年10月中旬に来店した高齢男性から十数万円分の電子マネーを買いたいと言われたことから不審に思い詳しく話を聞いたところ「今すぐ買わないと家にあるパソコンから個人情報が漏れてしまう」と話したことから詐欺を直感。一緒に勤務していた店長に「詐欺だと思う」と伝え、警察に通報し被害を未然に防いだ。
同校の午後から夜間にかけて授業を受ける2部に在籍し、午前中はアルバイトをし、午後から勉学に励んでいる宮崎さん。高校入学直後からコンビニにアルバイトとして勤務し、特殊詐欺の被害については警察から手口や被害防止を呼び掛けるチラシが届いていたことから今回のケースは「典型的なパターンでした」と振り返り、冷静に対応できたという。
「働いていてお金の大事さは実感している。詐欺でお金を取られたらどこに行くか分からないし、戻ってくる保証もない。男性のお金がだまし取られなくて良かった」とほっとした様子で話していた。