勧誘役の男送検…実行役3人に決意させ、所沢の住宅に強盗 男のスマホには秘匿性高い通信アプリ 使い分けて募集したか…実行役を指示役に仲介 自身も闇バイトに応募していた31歳
2024/11/04/07:59
所沢市の一戸建て住宅に男らが侵入した強盗致傷事件で、実行役を集めた「リクルーター役」として逮捕された会社員の男(31)=愛知県知多市日長丸根田=が、調べに対して交流サイト(SNS)を通じて闇バイトに応募した旨の供述をしていることが3日、捜査関係者への取材で分かった。県警などは同日、男を住居侵入と強盗致傷の疑いでさいたま地検に送検した。
男は氏名不詳の者と共謀し、実行役の男(25)=強盗致傷などの罪で起訴=ら実行役3人に対して教唆の上で強盗の決意をさせて、10月1日未明、所沢市北野新町2丁目の一戸建て住宅に侵入し、家人の高齢夫婦を粘着テープのようなもので縛った上で男性を刃物で切り付けて現金約16万円などを奪った疑いが持たれている。
捜査関係者によると、男は「X」(旧ツイッター)で募集されていた闇バイトに応募。秘匿性の高い通信アプリに誘導され、指示役らに住所や氏名などの個人情報を送信した上で、同様に実行役の勧誘を行い指示役に仲介していた。男のスマートフォンには、秘匿性の高い通信アプリの「シグナル」と「テレグラム」が入っており、使い分けて募集していたとみられる。
県警などは押収した男のスマホを解析し、指示役や中心人物などの捜査を進めている。