埼玉新聞

 

ラグビー・埼玉パナソニックが練習試合 移転後初の有観客、1700人が来場「新リーグ初代王者になって」

  • 東芝ブレイブルーパス東京の選手を追い掛ける埼玉パナソニックワイルドナイツの山沢拓也選手(右)ら=25日午後、熊谷市上川上の熊谷ラグビー場

 8月に本拠地を熊谷市に移転したラグビーの埼玉パナソニックワイルドナイツは25日、同市上川上の熊谷ラグビー場でファンクラブ限定スペシャルマッチとして練習試合を行い、東芝ブレイブルーパス東京に28―12で勝利した。移転後、同ラグビー場で初の有観客で実施された試合には約1700人が来場。観客は「新リーグ初代王者になってほしい」と期待を込めた。

 埼玉パナソニックワイルドナイツは新リーグ「リーグワン」で、来年1月7日に東京・国立競技場で開幕戦を戦い、同16日に同ラグビー場での初戦を控えている。

 アンバサダーに就任した福岡堅樹さんが解説を務めた試合は、東芝に前半早々に先制トライを許す苦しい展開だったが、内田啓介選手のトライや同市出身の山沢拓也選手のコンバージョンキックなどで逆転して14―5で折り返し。後半はベン・ガンター選手がトライを決めた後、東芝に1トライを返されたものの、最後は布巻峻介選手のトライで再び突き放して勝利した。

 松田力也選手は「まだまだ意思疎通が足りていない。コミュニケーションを取って開幕には間に合わせたい」、堀江翔太選手も「修正する部分はたくさんあるので、開幕に向けてしっかりと修正したい」と語った。主将の坂手淳史選手は「反省はいっぱい出たが、うちのチームはもっと強くなるし、さらにいいゲームができる」と話した。

 同市の秋元留美子さんはワールドカップ(W杯)熊谷開催のファンゾーンで知り合った行田市の国島恵子さんらと観戦。「多くの選手が出場しさまざまなプレーが新鮮だった。本番に向けて気分が一気に高まった」と開幕を待ちきれない様子。ファン歴2年の永井智美さん、植竹由香里さん、板津絵美子さんは群馬県から駆け付けた。「選手が近く迫力があって興奮した。とにかく頑張ってもらって新リーグ初代王者になってほしい」と話していた。

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