埼玉新聞

 

<新型コロナ>埼玉13人感染、前週より11人増 きょうから無料PCR検査開始、無症状で不安な人ぜひ

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは27日、新型コロナウイルス感染者を新たに13人確認したと発表した。前週同曜日より11人増えた。県によると、感染者の内訳は、県発表が11人、さいたま市2人、川口市、川越市、越谷市は0人。

 これまでに確認された感染者は11万6041人(チャーター便帰国者含む)、死者は1059人(27日午後7時現在)。

 26日午後9時時点の重症者は1人、感染者の入院は30人、ホテル療養14人、自宅療養27人。退院・療養終了は11万4890人。

 県管轄で詳細が判明したのは、前日午後判明分を含め、未就学児~80代の男女10人。30~80代の男女3人はワクチンを2回接種していた。

 さいたま市によると、感染が判明したのは30代女性と30代男性の2人。いずれも軽症で、男性は入院し、女性はホテルに入所している。

■28日から無料PCR検査 対象拡大

 大野元裕知事は27日、東京都で新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の市中感染が確認されたことに伴い、28日から、感染に不安を感じる無症状の県民が、県内薬局などで無料PCR検査が受けられるようになると発表した。

 新型コロナ特措法に基づく措置。県内では23日から、基礎疾患や副反応など、健康上の理由によりワクチン接種が受けられない人と、12歳以下の子どもで検査が必要な人が受検できるとしてきたが、対象を拡大する。検査はPCR検査または、抗原定性検査で、無症状の人が対象。検査実施場所は県内薬局、ドラッグストア213店舗で、県ホームページで公開する。

 大野知事は「不安を感じる人は検査してほしい」と述べた。

 大野知事は千葉、神奈川各県知事とともに政府に対し27日、3県はオミクロン株市中感染が確認された東京都と一体の生活圏であることから、東京と同様の検査拡大を要望。山際大志郎経済再生担当相は同日の会見で、市中感染が確認された東京都や京都府、大阪府などと隣接する都道府県でも無料検査を可能にすることを発表した。

 これを受け県は同日、新型コロナ対策本部会議を書面開催し、県内全域で28日から、知事が感染不安を感じる県民に受検を要請することを決定。期間は「オミクロン株に関するさらなる科学的知見が得られるまでの間」とした。

 大野知事は同日、臨時会見を開き「今回の政府の判断を高く評価する。今後も検査の場所を増やしていきたい」と表明。また、年末年始に向け、外出の際にはできる限り混雑を避けることや、体調が優れない場合は外出を見送ることなど、基本的感染防止対策の徹底を呼び掛けた。

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