埼玉新聞

 

花火860発、年の瀬の夜空彩る 埼玉・東秩父でコロナ収束を祈り 約2千人の見物客「感動した」

  • 夜空を彩る花火(東秩父村商工会提供)

 「がんばろう東秩父 守ろう伝統の花火文化 祈ろうコロナがなくなる日を マスクをかけて」のキャッチフレーズを掲げ、24日夜、東秩父村御堂の槻川小学校南東の田んぼで、花火が打ち上げられ、年の瀬の夜空を彩った。

 主催したのは、東秩父村商工会。同村には、全国でも珍しい3軒の花火工房(本家神田煙火工業、豊田煙火店、神田花火)がある。コロナ禍で、各地の花火大会が中止。昨年11月は、会員企業から協賛金や寄付を募り、実施したが、コロナ禍が長引き、会員企業も余裕がなくなり、今年は、文化庁の補助金(コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業)を活用して、何とか開催に漕ぎつけた。

 当日は各種のコロナ対策を施し、午後7時から同45分まで、三つの花火工房が計860発の花火を打ち上げた。同商工会は「天候にも恵まれ、実際の観客数は分からないが、村民や近隣地域からの観客も含め1500人~2千人が見物したと思われる」としている。また、村民からは「コロナ禍で、沈んだ世の中だが、花火を見て感動した」などの声が寄せられたという。

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