埼玉新聞

 

1日で客1000人以上が訪れる店も 埼玉・越谷市場で恒例の大売り出し 朝から繁盛「スーパーより安く」

  • にぎわうマグロの販売コーナー=27日午前、越谷市場

 越谷市流通団地の越谷市場で30日まで、年末恒例の大売り出しが行われている。海産物や正月用おせち食材を買い求めに午前中から多くの人が訪れ、にぎわいを見せている。

 市場内には鮮魚や青果、日用雑貨など15店舗あり、普段から一般開放されている。

 鮮魚や精肉などの総合食品卸「フジシゲ」は毎年29、30日にかけて、1日千人以上が買い物に訪れる。この時期のお薦めはカニやマグロなどの魚介類。例年より値段が少し高めだが、売り上げは好調だという。須藤一也社長(60)は「おせち食材も種類豊富に扱っており、一般スーパーにないような低価格帯で提供したい」と話す。

 青果卸売の「大浦商店」は屋外でミカンを箱売りし、多くの人が品定めしていた。雑煮に使用する小松菜などの葉物や、正月食材に欠かせないハスも売れ行きが良く、「野菜全体の値段もここに来て安定している。この機会に購入してもらえれば」と大浦康幸社長(66)は呼び掛けていた。

 市場に毎年訪れるという越谷市大林の70代夫婦は、かまぼこやカズノコ、伊達巻など1万円以上を購入。1年を振り返り「コロナで今年は旅行に全く行けなかった。来年こそはと思うが、オミクロン株が心配」。正月は孫3人が遠方から訪れる予定で、「お年玉を渡すのが楽しみ。購入した正月食材をみんなで食べたい」と話していた。年末の大売り出しは30日正午ごろまで。来年1月5日から通常営業。

 問い合わせは、東部流通センター(電話048・987・3100)へ。

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