高齢女性からキャッシュカードをだまし取ろうとしたとして、東松山署は28日、詐欺未遂の疑いで、東京都瑞穂町に住む中学生の少年（14）を逮捕した。署は特殊詐欺グループでカードを被害者から受け取る「受け子」とみて調べている。

　署によると「仕事と思い、詐欺だとは思わなかった」と、容疑を否認しているという。署によると、28日午後2時ごろ、東武東上線東松山駅で、少年がスーツを着てスマートフォンを注視している姿を不審に思った非番の警察官が110番し、駆けつけた署員が職務質問。署に任意同行し、スマホなど所持品を調べ、逮捕した。

　逮捕容疑は何者かと共謀し、同日午後1時ごろから数回、市役所職員などを装って熊谷市の女性（75）に電話し、「65歳以上対象の新型コロナウイルス給付金が出ます」「金融機関を教えてください」などと話してキャッシュカードをだまし取ろうとした疑い。