【カイロ共同】中東カタールで5日に実施された諮問評議会(議会)議員の選出制度を変更する憲法改正の是非を問う国民投票で、国営通信は6日、改正賛成が90・6%だったと伝えた。タミム首長は同日、憲法改正を承認した。定数45議席のうち30人を直接選挙で選び、残り15人を首長が指名していたが、選挙は廃止され、今後は首長が全議員を指名する。
首長が全権を握るカタールで、2021年に初めて諮問評議会選が実施されたが、一部市民の立候補などが制限され、批判が出ていた。
タミム氏は、選挙により家族や部族間で「争い」が起きているとし、憲法改正が必要だと説明していた。