鴻巣署は29日、北本市の無職男性（82）が還付金詐欺で現金約30万円をだまし取られたと発表した。

　同署によると、28日午後2時15分ごろから数回、男性方に市役所や金融機関の職員を名乗る男らから「高額医療費の還付金があります」「期限が過ぎていますが、金融機関であれば手続きできます。口座はお持ちですか」「後ほど金融機関から電話があります」「キャッシュカードと通帳を持ってATM（現金自動預払機）に行ってください」などと電話があった。

　男性は同日午後5時25分ごろ、3回にわたり北本市内の金融機関ATMコーナーで、指定された口座に計約30万円を振り込んだ。その後、後方に並んでいた人から指摘され、だまされたことに気付いた。