埼玉新聞

 

3年ぶりに鳥居お目見え、埼玉・久喜の鷲宮神社もにぎわい 遠のいていた参拝客増え、列は鳥居の外まで

  • 鳥居の前で列を作る参拝客=2日正午すぎ、久喜市鷲宮

 新型コロナウイルス下で迎えた2度目の新年、県内の寺社には2日、多くの県民らが初詣に訪れた。新規感染者の減少に伴い、境内はにぎわいを取り戻しつつあるが、新変異株の脅威など安心できる状況にはなっていない。「今年こそは収束を」「早く元の生活に」。参拝客は感染対策に注意を払いつつ、願いを込めて手を合わせた。

 倒壊した鳥居を昨年再建した久喜市鷲宮の鷲宮神社は、参拝客でにぎわった。新型コロナウイルス感染拡大の不安は依然として強いが、遠のいていた参拝客が徐々に増え、列は鳥居の外まで延びた。同神社は2018年8月、老朽化により鳥居が倒壊した。今年の初詣に向け再建工事が進められ昨年完成。3年ぶりに新しい鳥居がお目見えした。

 地元に住む70代女性は「昨年はコロナで来れなかった。何年かぶりの初詣。立派な鳥居ができて良かった」と列の最後尾に並んだ。

 神社鳥居前の大酉茶屋は「人出は昨年より増えている。参拝まで1時間以上はかかっているようだ」と客の対応に追われていた。

 地元商店の島田菓子舗の島田吉則さんは「昨年よりは多いが、以前に比べればまだまだ。鳥居も100年ぶりに新しくなったことだし、いろいろ新しいことに取り組みたい」と新年の抱負を語った。

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