【リマ共同】高インフレが続くアルゼンチンの中央銀行は１３日、同国で最高額となる２万ペソ紙幣の流通を始めると明らかにした。約３千円相当になる。地元メディアが報じた。同国では現金で買い物や支払いをする際、大量の紙幣を持ち運ぶ必要があり、高額紙幣の流通が待たれていた。

　経済危機に直面するアルゼンチンでは、高インフレが社会問題化。昨年１２月のミレイ大統領就任以降、インフレは徐々に落ち着きを見せつつあるものの、今年１０月のインフレ率は前年同月比１９３・０％と依然として高水準で推移している。

　今年５月には、それまでの最高額紙幣２千ペソの５倍となる１万ペソ紙幣の流通が始まったばかりだった。