埼玉新聞

 

「虐待や暴力を絶対に許さない」女性や子どもが被害に遭わない社会に 埼玉県警が浦和駅前でキャンペーン フリーアナウンサー塩原さんが一日生活安全部長

  • 女性への暴力や児童虐待の防止を呼びかける塩原桜さん(右)と県警の橋本昭文生活安全部長(左から2人目)=11日、JR浦和駅東口

    女性への暴力や児童虐待の防止を呼びかける塩原桜さん(右)と県警の橋本昭文生活安全部長(左から2人目)=11日、JR浦和駅東口

  • 女性への暴力や児童虐待の防止を呼びかける塩原桜さん(右)と県警の橋本昭文生活安全部長(左から2人目)=11日、JR浦和駅東口

 11月12~25日の「女性に対する暴力をなくす運動」、11月中の「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」に合わせ、県警は11日、さいたま市浦和区のJR浦和駅前でキャンペーンを実施した。フリーアナウンサー塩原桜(よしの)さん(33)を一日生活安全部長として迎え、女性や子どもが被害に遭わない社会機運の醸成を図った。

 県警によると、2023年の家庭内暴力(DV)の相談件数は6440件(前年比344件増)、児童虐待の相談件数は1万1538件(同463件増)で、いずれも過去最多を記録した。県警の橋本昭文生活安全部長はキャンペーンで「警察の力だけでなく、県民の方の協力も得て、女性、子どもが安全安心に暮らせる街をつくっていきたい」と呼びかけた。

 塩原さんは元テレビ埼玉のアナウンサー。キャンペーンの冒頭で「女性や子どもの心、体を傷つけない。虐待や暴力を絶対に許さないという強い気持ちを持って生活していきましょう」と暴力・児童虐待防止宣言した。

 浦和麗明高校のチアダンス部による演技も行われた。同部のユニホームは紫色で、「女性への暴力防止」の象徴とされる色。今回のキャンペーンに合わせ、「児童虐待防止」の象徴とされるオレンジ色のポンポンを作成し、軽やかな演技を披露した。

 キャンペーンの最後には参加者全員で、DVや性暴力の被害相談窓口の問い合わせ先が書かれたチラシなどの啓発品を同駅前で配布した。

ツイート シェア シェア