会社名義で金融機関の口座を開設…口座の調達役か、男3人を逮捕 通帳やカードを譲渡する目的を隠す 事件に使用か…摘発した特殊詐欺、調べてみると被害者が会社名義の口座に入金していた
2024/11/14/11:06
預金通帳やキャッシュカードを譲渡することを隠して金融機関の口座を開設したとして、埼玉県警組織犯罪対策3課と越谷署は13日、詐欺の疑いで、越谷市大房、韓国籍で職業不詳の34歳の男ら男3人を逮捕した。3人は複数の口座開設に関与しており、特殊詐欺事件などで入金先として使用する口座の調達役とみられている。
逮捕されたのは、ほかに栃木県栃木市大平町富田、職業不詳の32歳の男と、さいたま市岩槻区加倉4丁目、会社員の男(26)。
逮捕容疑は共謀し、預金通帳やキャッシュカードを譲渡する目的を隠して、4月24日、さいたま市岩槻区の金融機関に、会社員の男が代表を務めるリフォーム会社「合同会社カクラ工務店」名義の法人口座を開設、通帳やキャッシュカードをだまし取った疑い。3人の中には「間違いない」と容疑を認めている男もいるという。
同課によると、3人は知り合い。県警は7月に副業の求職者を募り報酬支払いの手続き名目で現金をだまし取る特殊詐欺を摘発。捜査の過程で会社名義の口座へ被害者から入金されていたことが分かり、開設した会社員の男を特定した。
34歳男がリーダーで開設を指示し、32歳の男は34歳の男をサポートしていた。
3人は同様に12の会社名義で13の法人口座を開設しており、県警は詐欺事件に使用されていたとみて、他の事件との関連や余罪などを詳しく調べている。