和歌山県北山村で14日、花粉症に効果があるとされる特産のかんきつ類「ジャバラ」の収穫が始まった。村内の農園には地元の女性らが朝から集まり、薄黄色の実をはさみで丁寧に切り取って籠に収めた。収穫は12月中旬まで続く。
ジャバラ生産は村に自生していた1本の原木が始まり。「邪を払う」にちなんでこう呼ばれる。花粉症を緩和する成分が多く含まれることで知られる。
農園の管理責任者宇城公揮さん(48)は「まろやかな酸味を楽しんで」と話した。
北山村は三重、奈良県境の山間部にあり、和歌山県の他のどの市町とも接しない全国唯一の「飛び地」の自治体。