埼玉新聞

 

流出恐れプラごみ、50年に2倍 対策で9割減も、米研究

  •  沖縄県石垣島の海岸にたまった大量のプラスチックごみ=2021年11月

     沖縄県石垣島の海岸にたまった大量のプラスチックごみ=2021年11月

  •  沖縄県石垣島の海岸にたまった大量のプラスチックごみ=2021年11月

 焼却や埋め立て、リサイクルといった適切な管理がされないプラスチックごみは2050年に世界全体で1億2100万トンとなり、現状の2倍に達するとの試算を米カリフォルニア大バークリー校などのチームが14日、米科学誌サイエンスに発表した。こうしたごみは屋外に不法投棄されたり野積みされたりしており、環境流出の恐れがある。

 プラスチック汚染を国際的に規制する条約作りが現在進められており、策定に向けた最後の政府間交渉委員会が韓国で25日始まる。チームはリサイクル材の使用などを国際的に義務付ければ適切に管理されないごみの9割を削減できると指摘、新条約が将来を変える「唯一の可能性」だとしている。

 チームは、将来のプラごみ量を試算。20年には世界全体で4億2500万トンのプラごみが発生し、うち15%に当たる6200万トンが適切に処理されなかった。50年のプラごみ総量は6億8700万トンとなり、適切に処理されないごみの量は1億2100万トンと推計した。

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