列車迫る踏切に動けない男性…近くの子どもと男性運ぶ 付近の女性がドラレコに記録、救助の男性に感謝状
2022/01/15/00:00
踏切内における人命救助に貢献したとして、秩父署は6日、秩父市大野原の自営業堀口貴仁さん(34)に感謝状を贈った。
同署によると、堀口さんは昨年12月25日午後5時ごろ、秩父鉄道の大野原~和銅黒谷駅間の踏切内で、手押し車が遮断機に引っ掛かり、身動きがとれなくなった高齢男性を発見。同線の羽生発三峰口行き普通列車の通過が迫る中、近くにいた子どもと協力しながら、男性を抱えて踏切外に運び、無傷で救出した。
現場付近にいた女性運転手が、当時の状況をドライブレコーダーに記録し、同署に提供したため、堀口さんの人命救助が確認できた。感謝状を受けった堀口さんは「助けることに迷いはなかった。男性が無事で何より」と話した。
同署の石山隆署長は「勇敢な行動に感謝したい」と堀口さんをたたえた。