埼玉新聞

 

来局中の男性が相談「電話をしながらATM操作している人が」 郵便局員が行ってみると…高齢男性、29万6千円を振り込もうとしていた 電話を替わった局員、詐欺と見破る 加須署が感謝状、相談した男性も称賛

  • 感謝状を受けた織田友美さん(右)。左は田中聖人署長

    感謝状を受けた織田友美さん(右)。左は田中聖人署長=加須署

  • 感謝状を受けた織田友美さん(右)。左は田中聖人署長

 特殊詐欺被害を未然に防止した功労で、埼玉県の加須署は加須郵便局の郵便窓口担当、織田(おりた)友美さん(48)に感謝状を贈った。

 織田さんは10月6日午前11時20分ごろ、来局中の30代男性から「電話をしながらATMを操作している人がいる」と相談を受けた。ATMコーナーに行ったところ、高齢男性が通話をしながらATMを操作していたため、特殊詐欺を疑った。

 高齢男性に話を聞くと、「相手は会社で世話になっている」と言い、29万6千円を振り込もうとしていた。高齢男性から電話を替わって相手と話し、詐欺と見破って、同署に通報。被害を防いだ。

 田中聖人署長は「特殊詐欺被害を未然に防いでくれ、ありがたい。通話をしながらのATM操作は禁じられている。30代男性の申告は的確。通話を見かけたらぜひ申告してほしい」と話していた。

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