埼玉新聞

 

ロシア、電力施設などを一斉攻撃 冬場の供給を不安定化させる狙い

  •  17日、ウクライナ西部リビウで、ミサイル攻撃による火災の消火に当たる当局者(ウクライナ非常事態庁提供・AP=共同)

     17日、ウクライナ西部リビウで、ミサイル攻撃による火災の消火に当たる当局者(ウクライナ非常事態庁提供・AP=共同)

  •  17日、ウクライナ西部リビウで、ミサイル攻撃による火災の消火に当たる当局者(ウクライナ非常事態庁提供・AP=共同)

 【キーウ共同】ロシア軍は17日、ウクライナ全土をミサイルや無人機で一斉攻撃した。当局によると、少なくとも7人が死亡し、首都キーウ(キエフ)のほか、南部オデッサ、東部や西部の住宅とインフラに被害が出た。多くの電力施設が標的となり、各地で緊急の計画停電が実施された。本格的な冬の到来を前に、電力供給を不安定化させる狙いとみられる。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は「全土のエネルギーインフラが狙われた。約120発のミサイルと無人機約90機が使用された」と通信アプリに投稿。シビハ外相は「最大規模の空爆の一つ」と指摘した。隣国ポーランドは、戦闘機を緊急発進させた。

 ロシア国防省は17日、ウクライナの144地域で軍用飛行場やエネルギー施設などを攻撃したと発表した。

 ウクライナ当局によると、東部ドニエプロペトロフスク州の鉄道施設が攻撃され従業員2人が死亡。オデッサ、南部ミコライウ、西部リビウの各州でも死者が出た。キーウでは1人が負傷した。

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