埼玉新聞

 

子ども食堂・フードパントリー団体に食品240点寄贈、埼玉・加須の小学生ら チラシで呼び掛け食材集める

  • 4年生が「加須市子育てフードドライブ」に参加して、たくさんの食材を寄贈した=14日、加須市立礼羽小学校

 加須市立礼羽小学校(光野美香校長、児童数281人)の4年生43人が14日、持続可能な開発目標(SDGs)を探究学習する中で、「加須市子育てフードドライブ」を知り、集めた食品240点を子ども食堂・フードパントリー団体に寄贈した。

 4年生は、総合的な学習の時間に、年間を通してSDGsについて学んでいる。「自分たちで何かできないだろうか」と主体的に考え、市のフードドライブ活動を応援することにした。チラシで呼び掛けを行い、協力者を得て家庭に余っている食材を集めた。

 関根真人君(9)は「調味料やお菓子など、食材はさまざま。職員室の先生方も協力してくださった」。中川美織さん(10)は「普段、朝ご飯や夜ご飯とかで食べているお米もある。食材がすごく集まった」と話した。

 この日は、フードドライブの食材寄贈と学習の場になった。同市こども局子育て支援課の堀越英雄さん、加須子育て応援フードパントリーの梅澤恵代表、騎西子育て応援フードパントリーの猪股富美子代表らが訪れ、活動の内容を説明した。県からは少子政策課の熊谷渉さんが参加した。

 フードパントリーは「誰もが食に困ったときに無償で食の支援が受けられる場所(活動)」のこと。SDGsの17のゴールのうち「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「つくる責任つかう責任」「パートナーシップで目標を達成しよう」に関連している。

 堀越さんは「加須市のホームページから子育てフードドライブを見つけてくれ、4年生でやることになったと聞いています。市の活動のキャッチフレーズは『やさしい気持ちをいただきます』です」と紹介。4年生の「やさしい気持ち」に感謝していた。

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