埼玉新聞

 

<高校ラグビー>昌平、深谷を下し関東大会へ 川越東は2年ぶり、浦和と立教新座も出場権を獲得

  • 川越東―正智深谷 後半12分、川越東のフッカー佐藤(中央)がトライを奪う

  • 深谷―昌平 後半16分、昌平のCTB大野(右)がタックルを振り切ってトライする

 (第3日・熊谷ラグビー場=28日)

 準々決勝4試合を行い、浦和、昌平、川越東、立教新座がそれぞれ勝って関東高校大会(6月7~9日・神奈川)の出場権を獲得。関東高校大会出場は、浦和と昌平が3年連続、立教新座が2年連続、川越東は2年ぶり。4校は今秋の第99回全国高校埼玉大会のAシード(第1~4)となる。

 前年王者の昌平が同準優勝の深谷を43―24で下した。初優勝を狙う川越東は正智深谷に42―14で快勝。県新人大会優勝で全国高校選抜大会に出場した浦和は39―0で慶応志木に完勝し、立教新座は伊奈学園に31―24で逆転勝ちした。

 第4日は5月4日、熊谷ラグビー場で準決勝が行われ、川越東―立教新座(12時)、浦和―昌平(13時15分)の顔合わせで決勝進出を争う。

■速さ武器に臆せず/川越東

 川越東は自分たちより大きい正智深谷のFW陣に臆せずぶつかっていき、前後半で計6本のトライを奪う快勝。後半3分にディフェンスのタックルをはね返してトライしたナンバー8渡辺は「体は大きくないが、スピードと瞬発力で勝負した」と誇らしげだ。

 準決勝は県新人大会準優勝の立教新座が相手だ。「むこうもオフェンス力があり、我慢比べになる」と望月監督は展開を予想。主将のフッカー佐藤は「攻撃で流れをつかみたい」と、次もアグレッシブに攻めて勝つ。

■サイドから攻め倒す/昌平

 昌平は関東切符が懸かった宿敵深谷とのヤマ場を乗り越えた。「攻め倒す」と御代田監督の思惑通りに試合を運び、FWの連続攻撃でディフェンスを集めてからバックスに回して、サイドから計7トライ。そのうち3トライを挙げたSO篠崎は、「スペースを意識して仕掛けた」と、してやったりだ。

 県新人大会で優勝を逃した悔しさを晴らすために見据えてきたのは、県の頂点に立つこと。主将の大野は「深谷に勝って一安心だが、まだ県王者になったわけじゃない」と、表情を引き締めた。

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