浦和、決定機逃さずリーグ3連勝 清水に2―0 興梠、後半ロスタイムに“平成最後”のゴール
(最終日、28日・IAIスタジアム日本平ほか)
平成最後の開催は8試合を実施。前節を終わって6位の浦和は、敵地で清水に2―0で勝利。今シーズン初の3連勝で勝ち点を17に伸ばし、5位に浮上した。2点目を決めた興梠が、平成最後のゴールを記録した。
後半の決定機を逃さなかった浦和が清水を2―0で下し、今季初のリーグ3連勝を飾った。
浦和は後半28分、左CKの流れから山中が左クロスを上げると、胸でボールをコントロールした興梠が左足でボレーシュート。相手GKがはじいたところで待ち構えていたマウリシオが先制ゴールを決めた。後半ロスタイムには興梠のダメ押し弾で突き放した。
■“平成最後”のメモリアル弾/興梠
1点リードで迎えた後半ロスタイム。Jリーグの歴史に刻まれる“平成最後”のゴールを決めたのは、やっぱり浦和のエースだった。
「最後のチャンスだと思って振り絞った」とカウンターの好機でゴール前に駆け上がると、汰木の右クロスに「キーパーが突っ込んでくるのが見えた。疲れていなければ思い切り蹴っていた」とループ気味のチップキックでネットを揺らした。「チームメートに感謝したい。2桁(得点)に近づいてきていることはうれしく思う」とメモリアルな一発を喜んだ。
J1通算得点を139に伸ばし、歴代6位の三浦知良(横浜FC)に並んだ。「一人一人抜いていきたい。カズさんがいつJ1に上がってくるか分からないので、今のうちに突き放したい」と感慨深げだった。
■爪痕残したJ1デビュー/汰木
後半27分、武藤に代わってJ1デビューを飾った。「楽しみにしてきたので、爪痕を残したい意識があった」と後半ロスタイムには左サイドをゴールライン際まで駆け上がり、角度のない位置からシュートを放って見せ場をつくった。
追加点の場面では自陣でカウンターの起点となった後、右サイドを駆け上がって興梠に正確なラストパスを供給。「ゴール前での落ち着いたプレーは自分の課題。目に見える結果を残せたことは大きな一歩」と喜びをかみしめていた。