衝撃…飛んでしまう人を見て、事故の恐ろしさ学ぶ 埼玉・富士見の中学校でスタントマンが事故再現
2022/01/19/00:00
富士見市は市立中学校を対象に、スタントマンが自転車の交通事故を再現することにより、事故の衝撃や怖さを実感させ、交通ルールの必要性を考える機会を与える「スケアードストレート技法」を活用した交通安全教室を開催している。中学生の交通ルール順守と自転車の安全利用のための教育の一環で、中学生を対象にした同技法の交通安全教室は2017年度に次いで2回目。今年度は市内5校で開催する。
同市立富士見台中学校(堀川博基校長、生徒数581人)は今月13日午後1時半から、総合的な学習の時間の一環で、全校生徒を校庭に集め、芸能プロダクション「ワーサル」(東京都渋谷区)のスタントマンによるスケアードストレート技法の交通安全教室を開催した。
携帯や傘を差しながら自転車を運転するなどルール無視の走行をはじめ、交差点で自転車同士や自転車と車が衝突したり、子どもをベビーカーに乗せて横断歩道を渡っていた男性が自転車にはねられるなどの事故を再現。生徒らは実際の事故と見間違うほどの演技に目を見張っていた。
同中学校で生徒会長を務める2年生植竹喬久さん(14)は「スケアードストレート技法の安全教室を見たのは初めてで、自転車が破損したり、人が飛んだりしたのを見て衝撃を受け、交通事故の恐ろしさが分かった。今後は交通ルールを守って自転車に乗りたい」と話した。
同市で自転車通学を認めている東中学と勝瀬中学の2校は、ヘルメットの完全着用や自転車保険の加入促進などに交通安全対策に取り組んでおり、公益財団法人「日本交通管理技術協会」から自転車通学の模範校として、「自転車通学安全モデル校」に指定されている。