埼玉新聞

 

【地震情報】埼玉を飛び越えた地震 駿河湾南方沖でマグニチュード5  震源から遠い宮城や福島で震度2 太平洋プレートを地震波が伝わる「異常震域」

  • 20日の駿河湾南方沖地震の震源と都市ごとの震度(20日午前3時36分ごろ、気象庁HPから)

    20日の駿河湾南方沖地震の震源と都市ごとの震度(20日午前3時36分ごろ、気象庁HPから)

  • 異常震域の模式図(気象庁HPから)

    異常震域の模式図(気象庁HPから)

  • 異常震域の事例「京都府沖の地震の震度分布図」。×は震央(2007年7月16日 M6.7 深さ 374km)=気象庁HPから

    異常震域の事例「京都府沖の地震の震度分布図」。×は震央(20007年7月16日 M6.7 深さ 374km)=気象庁HPから

  • 20日の駿河湾南方沖地震の震源と震度分布図(20日午前3時36分ごろ、気象庁HPから)

    20日の駿河湾南方沖地震の震源と震度分布図(20日午前3時36分ごろ、気象庁HPから)

  • 20日の駿河湾南方沖地震の震源と都市ごとの震度(20日午前3時36分ごろ、気象庁HPから)
  • 異常震域の模式図(気象庁HPから)
  • 異常震域の事例「京都府沖の地震の震度分布図」。×は震央(2007年7月16日 M6.7 深さ 374km)=気象庁HPから
  • 20日の駿河湾南方沖地震の震源と震度分布図(20日午前3時36分ごろ、気象庁HPから)

 気象庁によると、20日午前3時36分に、駿河湾南方沖で発生した地震は、震源から遠い所で揺れが広がる異常震域地震であることが分かった。

 この地震の規模を示すマグニチュードは5・0。震源の深さは250キロ。神奈川県、東京都、千葉県だけでなく、震源の駿河湾南方沖から遠く離れた、宮城県、福島県、茨城県、栃木県でも震度2を観測した。

 一方、震源に最も近い静岡や、比較的近い埼玉は震度1で、揺れが静岡や埼玉を飛び越えて発生するかたちになった。

 気象庁によると、 今回の地震の震源の深さが250キロで、地下深く潜り込んでいる太平洋プレートの中にあり、硬い太平洋プレートを地震波が減衰せず伝わることで、震源から遠く離れた宮城、福島県などの太平洋側で震度が大きくなったという。

 一般に、地震の揺れは震源に近い場所ほど強く、遠い場所ほど弱くなる。しかし、深い場所で発生する地震(深発地震)では、震源に近い場所よりも遠く離れた場所の方が強く揺れる場合があり、この現象を「異常震域」と呼んでいる。

〈埼玉県で震度1を観測した市町村〉

熊谷市、行田市、加須市、東松山市、鴻巣市、久喜市、滑川町、吉見町、さいたま北区、さいたま大宮区、さいたま見沼区、さいたま浦和区、さいたま南区、さいたま緑区、川口市、春日部市、狭山市、上尾市、草加市、越谷市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、桶川市、八潮市、富士見市、三郷市、幸手市、吉川市、白岡市、伊奈町、埼玉三芳町、川島町、宮代町
 
=埼玉新聞WEB版=

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