福岡が拠点のアイドルグループ「HKT48」のメンバー、指原莉乃さん（26）の卒業コンサートが28日、横浜市中区の横浜スタジアムで開かれ、3万800人のファンが卒業をともに祝った。（桜井勇太）

　指原さんは1992年（平成4年）生まれ、大分県大分市出身。2007年オーディションに合格し、翌08年に「AKB48」5期生として劇場公演デビュー。2012年、週刊誌報道をきっかけに博多を拠点とする姉妹グループ「HKT48」へと移籍したが、その活動をすぐ軌道に乗せるなどグループ全体をけん引した。

　社会現象ともなったファン投票「選抜総選挙」では1位に4度輝き、同グループの顔に成長。その傍らでアイドルプロデュース業に携わるなど、人気実力とも平成後半の女性アイドル界では突出した存在となっていった。

　昨年12月に「ずっと前から心に決めていた」とファンに卒業を公表してから約4カ月。特別ゲストとしてダウンタウンの松本人志さんや埼玉出身OGの多田愛佳さん、渡辺麻友さんらが次々に登場し、卒コンに花を添えた。埼玉出身の現役メンバーではAKB48の向井地美音さん、矢作萌夏さんが参加した。

　特筆すべきは指原さんの機知の富んださまざまなメッセージ。「これからも風通しの良いHKT48であって欲しい」と後輩メンバーとファンにグループの未来を託し、11年に及んだアイドル人生に別れを告げた。

　今後は5月28日、地元九州のマリンメッセ福岡で「指原莉乃大感謝祭」が予定されている。

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