埼玉新聞

 

<高校ラグビー>昌平、浦和の辞退で不戦勝 前回王者の熊谷工が準決勝進出 川越東、深谷も4強/県新人

  • 熊谷工―正智深谷 後半11分、熊谷工のプロップ小林が先制トライを決めて喜ぶ熊谷工の選手たち

  • 城西大川越―川越東 前半5分、川越東のWTB石本がトライを決めて先制する

 (第2日、22日・熊谷ラグビー場)

 準々決勝を行い、前回王者の熊谷工が正智深谷を12―0で下し、準決勝に進出した。

 川越東は城西大川越に43―5で快勝し、深谷は26―5で慶応志木を退けてそれぞれ4強入りした。昌平は浦和が辞退したため、不戦勝となった。

■セットプレーで勝利導く/熊谷工

 前回王者の熊谷工は、セットプレーからの攻撃で2トライを奪い、接戦を制した。

 試合序盤から敵陣内でプレーし、インゴールに押し込んだ場面も、密集した状況の中でボールが地面に着いていないと判定され、前半は無得点に終わった。

 「いつかはチャンスが来る」(橋本監督)と均衡を破ったのは後半11分だ。ゴールライン手前のラインアウトからモールで押し込んでプロップ小林のトライで先制。同19分に同じ攻撃展開でフッカー荒川がチーム2トライ目を決めた。

 主将のプロップ篠崎は「モールで押し切ってトライを奪えたのは、自信になった」と準決勝に向けて手応えを得た。

■快勝にも課題残す/川越東

 王座奪還に燃える川越東は、結果を見れば43得点で快勝したが、課題が残る試合となった。望月監督は「展開ラグビーをしようとしているのに、ボールを落としてばかりだと駄目ですよ」と口にした。

 川越東らしいバックス陣の素早いパス回しは披露されなかったものの、セットプレーからモールなどで得点をもぎ取ったFW陣の活躍は大きな収穫だ。ゲームキャプテンのSO西ケ谷は「ハンドリングのミスをなくして次は圧倒したい」と意気込んだ。

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