懲戒免職…昼休み中に女性を盗撮した課長補佐 区役所入る商業施設でスマホで女性の下着などを盗撮 調査で20件の余罪を認める 常習性あると判断 「ストレスを解消したい気持ちで犯行に」と話す53歳
2024/11/23/08:34
さいたま市は22日、同市岩槻区の商業施設で女性を盗撮したなどとして、岩槻区役所保険年金課の男性課長補佐(53)を地方公務員法に基づき、免職の懲戒処分にしたと発表した。
市人事課などによると、男性課長補佐は8月16日午後0時10分ごろ、東武岩槻駅前の商業施設「ワッツ東館」で女性のスカート内にスマートフォンを差し入れ、下着などを盗撮。同日、性的姿態撮影処罰法違反の容疑で岩槻署に逮捕された。区役所は同施設内にあり、昼休憩中の犯行だった。同日朝にも岩槻駅構内で別の女性に同様の盗撮行為をしたとして立件されていた。
男性課長補佐は9月26日付で不起訴処分となったが、市の調査などで、7月中旬から約20件の余罪を認めたため、市は常習性があると判断。管理監督する立場である点も考慮し、処分を決めた。男性課長補佐は「業務上の悩みや私生活でのストレスが膨らみ、ストレスを解消したい気持ちで犯行に及んでしまった」と動機を述べているという。
また、バイクで右折した際に自転車と衝突する交通事故を起こし、男性にけがを負わせながらも警察への報告を怠ったなどとして、福祉局の男性主事(30)を減給10分の1、6カ月の懲戒処分とした。
清水勇人市長は「全職員に対して、改めて綱紀粛正を徹底し、市民の皆さまの市政に対する信頼の回復に努める」とコメントを出した。