埼玉新聞

 

フリーアナウンサーの小尾渚沙さん登場 朝霞署の一日署長に トークショーやチラシ配布、特殊詐欺などの注意を呼びかけ 被害の多さに驚き…身近な人の気付き、未然防止に

  • 朝霞署一日署長の委嘱を受け、同署の根松弘昌生活安全課長(左)とトークショーを披露するフリーアナウンサーの小尾渚沙さん

    朝霞署一日署長の委嘱を受け、同署の根松弘昌生活安全課長(左)とトークショーを披露するフリーアナウンサーの小尾渚沙さん=東上線志木駅東口駅前広場

  • 朝霞署一日署長の委嘱を受け、同署の根松弘昌生活安全課長(左)とトークショーを披露するフリーアナウンサーの小尾渚沙さん

 特殊詐欺などの手口や防止策の周知へ、朝霞署は東上線志木駅東口駅前広場で、「特殊詐欺被害撲滅等イベント」を開いた。FMラジオ局「ナックファイブ」でラジオパーソナリティーを務めるフリーアナウンサーの小尾渚沙さん(34)を一日署長に委嘱。小尾さんのトークショーや啓発チラシを配布し、注意を呼びかけた。

 冒頭、佐藤庸一署長が昨年1年間の県内の特殊詐欺被害が1336件(被害額約32億円)で、うち同署管内は55件(同9800万円)だったことを説明。「被害の手口を知り、関心を持って家族や周囲の手助けや街ぐるみで防止を図ることが大切」と語った。

 その後、小尾さんと同署の根松弘昌生活安全課長がトークショーを披露。根松課長は還付金詐欺や架空請求詐欺の手口を解説した。防止策として「犯人はメッセージを残さないので留守番電話にして相手が要件を話すまで待ってほしい」と呼びかけた。

 根松課長はATMなどで事業者などが詐欺に気付き、水際で被害が防止できたのが昨年は全県で2041件あったことを報告。「判断力が落ちている高齢者もおり、周囲が気付き声をかければ防止できる」と強調した。

 イベント終了後、小尾さんは「特殊詐欺の被害の多さに驚いた。ただ、身近な人の気付きによる未然防止があることを知り、周囲の意識の大切さが分かった。未然防止が図れるように周囲の協力をサポートしていきたい」と話した。

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