新天皇陛下が即位、自然や文化を愛す優しい人柄 平成以降に21回来県、記念式典などに出席
2019/05/01/00:00
新天皇陛下が1日午前0時、皇太子から即位された。30年余り続いた「平成」が終わり、「令和」に改元された。新陛下は59歳で、戦後生まれの初めての天皇になった。85歳の前天皇陛下は4月30日限りで退位し、上皇となった。天皇の退位は、江戸時代の光格天皇が上皇になって以来202年ぶりで憲政史上初めて。今回は2017年6月に成立した、前陛下一代限りの退位を認める皇室典範特例法に基づき行われた。
新天皇陛下は皇太子時代、平成以降に21回来県された(埼玉県調べ)。自然や文化を愛し、優しい人柄で県民と交流されたほか、各地で記念式典やスポーツ大会の開会式に出席された。新皇后雅子さまとの来県はうち6回。
平成初の来県は1989年9月7日で、国際交流基金日本語国際センター(旧浦和市)を視察された。雅子さまとご結婚後は、93年12月20日に宮内庁が管理する埼玉鴨(かも)場(越谷市)の外交団接待がお二人では初のご来県。2004年11月12~14日は、第4回全国障害者スポーツ大会開会式(熊谷市)に出席され、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場などで競技をご覧になった。
東日本大震災が発生した11年は三郷市に避難していた福島県広野町民をご夫妻で慰問された。「お体は大丈夫ですか」と一人一人に寄り添うように声を掛けられ、被災者からは「お二人の優しい人柄に感激した」との声が聞かれた。
13年11月16~17日は、「第37回全国育樹祭」で来県。寄居町の金尾山県有林を訪れ、1959年に昭和天皇・香淳皇后両陛下が「第10回全国植樹祭」で植えられたヒノキをお手入れされた。