埼玉新聞

 

FW杉本「来年も優勝して戻ってきたい」と意気込み J3優勝しJ2復帰を決めた大宮 埼玉県知事を表敬訪問 GK笠原は「ここ数年に比べて走る量が圧倒的に増えた」と振り返る

  • 大野元裕知事を表敬訪問した(右から)大宮の笠原と杉本=28日午後、県庁

    大野元裕知事を表敬訪問した(右から)大宮の笠原と杉本=28日午後、県庁

  • 清水勇人市長(中央)にサイン入りのJ3優勝記念Tシャツを手渡した大宮の和田拓也選手(右)と加藤有輝選手=26日午前、さいたま市役所

    清水勇人市長(中央)にサイン入りのJ3優勝記念Tシャツを手渡した大宮の和田拓也選手(右)と加藤有輝選手=26日午前、さいたま市役所

  • 大野元裕知事を表敬訪問した(右から)大宮の笠原と杉本=28日午後、県庁
  • 清水勇人市長(中央)にサイン入りのJ3優勝記念Tシャツを手渡した大宮の和田拓也選手(右)と加藤有輝選手=26日午前、さいたま市役所

 J3で優勝し、1年でのJ2復帰を果たした大宮の選手らが28日、県庁で大野元裕知事を表敬訪問した。今季、チーム最多の10得点を記録したFW杉本健勇は「まだまだ大宮は上に行かないといけない。来年も優勝してここに戻ってきたい」と意気込みを語った。

 佐野秀彦社長は「選手、監督、コーチが覚悟を持って全てを懸けて戦ってくれたことがうれしかった」と周囲への感謝を口にし、来季に向けて「これまで大宮が積み上げてきたものに新しいものが加わる。あらゆる面で一段、二段上げていく」とJ2の戦いを見据えた。

 GK笠原昂史は「ここ数年に比べて走る量が圧倒的に増えた。ゴール前で体を張ったり、点を取らせない気持ちはすごくあった」と今季の戦いを振り返り、大野知事は「1年でJ2に戻るという約束を果たしていただき、改めて感謝を申し上げる」と快挙をたたえた。

■約束達成も「道半ば」 さいたま市長に今季の結果報告 

 J3リーグで優勝し、1年でのJ2復帰を果たした大宮アルディージャの選手らクラブ関係者が26日、さいたま市役所を訪れ、清水勇人市長に今季の結果を報告した。大宮の佐野秀彦社長は「1年でJ2に戻るという約束を優勝という形で達成できた。多くの市民やホームタウンの力強い後押しがあってこその結果だと思っている。ただ、まだはい上がる道の半ば。次はJ1での(さいたま)ダービーを目標にやりたい」と決意を新たにした。

 大宮は今季、25勝10分け3敗で勝ち点85を積み上げ、72得点、32失点と圧倒的な強さでリーグを制覇。長沢徹監督の下、コーチ、選手、スタッフが一丸となり培ったチーム力を存分に発揮した。清水市長は「素晴らしい成績で、3敗しかしなかったのはすごいこと。毎試合、気合が入っているのがヒシヒシ伝わってきた」と終始笑顔。「この勢いで早めにJ1復帰を果たしてほしい」とエールを贈った。

 他に訪れたのはDF和田拓也とGK加藤有輝の2選手。J2横浜FCから7月に加入し、2017年以来の大宮復帰となった和田選手は今季の強さの源について、選手個々が日頃の練習から高い緊張感の中で勝負にこだわる姿勢を前面に出せていた点を挙げ、「球際のワンプレーに集中して体を張れていた。一番大事なところが体現できた」と胸を張った。下部組織出身の加藤選手は、リーグ戦での出番には恵まれずカップ戦のみの出場だったものの、「試合に絡めていない選手もモチベーションを高く保てていた」とチームの総合力を誇った。

 来季からは「RB大宮アルディージャ」というチーム名に変わり、新たな歩みを進める。和田選手は「まだ上にはJ1があって道半ば。いろいろな変化をポジティブに捉えて、J1昇格へ準備していきたい」、加藤選手も「より厳しい戦いになるが、今年以上にレベルアップして挑む」とともに表情を引き締めた。

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