埼玉新聞

 

心和ます「白スズメ」 民家の塀などに今年1月から訪れるように 埼玉・白岡 「目立つため天敵に狙われやすく、大きく成長するのは珍しい」

  • 仲間と一緒に塀の上で羽を休める白色のスズメ(中央)=24日、長島千泰さん撮影

    仲間と一緒に塀の上で羽を休める白色のスズメ(中央)=24日、長島千泰さん撮影

  • 仲間と一緒に塀の上で羽を休める白色のスズメ(中央)=24日、長島千泰さん撮影

 スズメの群れに混じった白い鳥―。白岡市西の会社員長島千泰さん(59)方に全身白色のスズメが飛来し、お茶の間を和ませている。

 白色のスズメが現れたのは今年1月ごろ。塀などに数羽の仲間と一緒に訪れるようになった。長島さんが犬の散歩のために玄関の扉を開けると、隣家の屋根の上から様子をうかがっていることも。以前、頭だけ白いスズメが飛来していたことがあり、白色の範囲が全身に広がったと思ったという。

 県生態系保護協会によると、突然変異による白化個体のスズメとみられる。目立つため天敵に狙われやすく、ここまで大きく成長するのは珍しい。頭だけ白いスズメについては「親かきょうだいかは分からないが、全身白色のスズメと血のつながりがあると推測される」としている。

 長島さんは「最初はどこからから逃げてきた鳥かと思っていた。毎朝来るので、可愛くなってしまい、見ているとほっとする。いつまでも元気で過ごしてほしい」と話した。

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