男性転落、頭など強く打ち重傷…高所でも足場組まず作業させる 容疑の業者を書類送検/埼玉・川越労基署
2022/02/02/00:00
川越労働基準監督署は1日、労働安全衛生法違反の疑いで、ときがわ町の木造建築工事業「番匠屋」(ばんじょうや)と同社代表取締役の60代男をさいたま地検に書類送検した。
書類送検容疑は、昨年7月30日、ときがわ町内の木造家屋新築工事現場で、作業員の70代男性が高さ約3・4メートルの場所で屋根部材の取り付け作業を行う際、墜落防止措置を講じなかった疑い。
同労基署によると、男性は家屋屋根の骨組みに立って作業をしていたところ誤って転落。頭などを強く打ち、硬膜下血腫などの重傷を負った。高さが2メートル以上の場所で作業を行う場合は足場を組み立てるなど作業床を設ける必要があったが、作業の性質上足場を組むのが難しく、組まない状態で作業させていた。