蕨署は29日、サッカー・J1浦和の元選手で、日本代表としても活躍した福田正博さんに一日警察署長を委嘱し、交通安全を呼びかけた。

　山並俊彦署長から同日午前、委嘱状を手渡された福田さんは、蕨市錦町のショッピングモール「ビバモール蕨錦町」で、来店客らに年末に向けた事故防止を呼びかけた。

　呼びかけで山並署長は自転車のヘルメット着用や交通ルールの順守、特殊詐欺被害防止への注意や、自転車の盗難防止へ二重ロックの重要性を強調。福田さんは「年末の忙しい中だが、交通安全のため、心に余裕を持ち、周囲に『ありがとう』と感謝する気持ちでいてほしい」と話した。

　その後、戸田市のはごろも幼稚園の園児が参加し、道路を渡る時の注意を声に出して確認し、交通安全を祈願するハーモニカ演奏と合唱を披露。福田さんからパスを受けた園児がボールを蹴り「無事故のゴール」を決め、皆が交通安全への思いを新たにした。