埼玉新聞

 

間に合った…客から「暗証番号を教えた」と電話あり、信用金庫職員が即通報 詐欺犯にカード渡す前に阻止

  • 新井康弘署長(左)から感謝状を贈呈された西京信金新座支店の植原貴子次長=新座署

 新座署は、行員らの連携で特殊詐欺の被害を未然に防止したとして、新座市片山1丁目の西京信用金庫新座支店(山下英嗣支店長)と同支店の植原貴子次長(51)に感謝状を贈呈した。

 同署と同支店によると、1月28日午前11時35分ごろ、同支店に新座市の80代の女性から「これから孫がキャッシュカードを取りに来る。口座番号と暗証番号を教えた」などと電話があった。応対した職員から相談を受けた植原次長は詐欺を直感。電話を代わって女性を説得するとともに同署にホットラインで通報。詐欺被害を未然に防いだ。

 女性方には同日午前、孫を装った男から「お金が手に入ったので、おばあちゃんの口座に入れたい。口座番号を教えてほしい。キャッシュカードを取りに行く」などと電話があり、同信金に電話で相談していた。

 植原次長は「警察官が女性方にすぐに駆け付けてくれ、被害が防止できたことに安心している。支店ともども感謝状を頂けることは非常に光栄」と話していた。

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